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囹圄
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ひとや
ふりがな文庫
“
囹圄
(
ひとや
)” の例文
いつものように
傍
(
そば
)
に葉子のいないのを物足りなく感じながらも、
憂鬱
(
ゆううつ
)
な
囹圄
(
ひとや
)
から遠のいて来た心安さもあった。
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
吾身
(
わがみ
)
ならぬ者は、
如何
(
いか
)
なる人も
皆
(
みな
)
可羨
(
うらやまし
)
く、朝夕の
雀鴉
(
すずめからす
)
、庭の木草に至る
迄
(
まで
)
、それぞれに
幸
(
さいはひ
)
ならぬは
無御座
(
ござなく
)
、世の光に遠き
囹圄
(
ひとや
)
に
繋
(
つなが
)
れ
候悪人
(
さふらふあくにん
)
にても、罪ゆり
候日
(
さふらふひ
)
の
楽
(
たのしみ
)
は
有之候
(
これありさふらふ
)
ものを
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
囹圄
(
ひとや
)
のタツソオが身を
害
(
そこな
)
ひしは、獨り戀路の關を据ゑられしが爲めのみにあらず。その詩の爲めに
知音
(
ちいん
)
を得ざるを恨みしが爲めなり。夫人。われは今おん身が上を語れり。タツソオが事を言はず。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
或人は
嬉笑
(
あざけり
)
をうけ、鞭打れ、
縲絏
(
なわめ
)
と
囹圄
(
ひとや
)
の苦を受け
聖書の読方:来世を背景として読むべし
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
囹圄
(
ひとや
)
の
周
(
めぐり
)
なる
樹樹
(
きぎ
)
の枝は
伐
(
き
)
りとられ
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
囹
漢検1級
部首:⼞
8画
圄
漢検1級
部首:⼞
10画
“囹”で始まる語句
囹