“樹樹”の読み方と例文
読み方割合
きぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
地面はまるで青黒い長い線としか見えないようにうしろへ流れて行き、わたしたちの駈け通る両側の黒い樹樹（きぎ）の影は混乱した軍勢のようにざわめきます。
世界怪談名作集：05 クラリモンド (新字新仮名) ／ テオフィル・ゴーチェ(著)
この山の樹樹（きぎ）のことごと芽ぐみたり桜のつぼみ稍（やや）ややにゆるむ
桜 (新字旧仮名) ／ 岡本かの子(著)
囹圄（ひとや）の周（めぐり）なる樹樹（きぎ）の枝は伐（き）りとられ
牧羊神 (旧字旧仮名) ／ 上田敏(著)