“しきゐ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
68.5%
敷居27.8%
1.9%
鴫居1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
歿なくなつた子供の揺籃に倚懸つてゐる母親、楽園の門のしきゐに立てゐるエヴ、宝は盗まれて其跡に石の置いてあるのを見た吝嗇な男
クラリモンド (新字旧仮名) / テオフィル・ゴーチェ(著)
よく見ると戸締りは恐ろしく嚴重げんぢゆうですが、縁側の雨戸が一枚、外からコジ開けた樣子で、敷居しきゐの痛んだところがあります。
秀ちやんはしきゐが高くなつてゐて、もう二年も姿を見せなかつたのであつた。
花が咲く (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
一体あんな馬鹿野郎を親方の可愛がるといふがわつちにはてんから解りませぬ、仕事といへば馬鹿丁寧ではこびは一向つきはせず、柱一本鴫居しきゐ一ツで嘘をいへば鉋を三度もぐやうな緩慢のろまな奴
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)