“しきい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
82.7%
敷居15.4%
0.9%
鴫居0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しきいのところに立って、こごえたような眼でキャラコさんをにらみつけていたが、そのうちに、鶏の鳴くようなけたたましい声で叫んだ。
キャラコさん:05 鴎 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
かやは背中を窓の敷居しきいにもたれたままがくんと首を垂れて何かぶつぶつわけの分らないことを呟いている。呼んでみたが返事をしない。
(新字新仮名) / 壺井栄(著)
遠くもない墓のしきいに流木を拾うているこのあわれな姿はひしと心に刻まれた。
(新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
一体あんな馬鹿野郎を親方の可愛がるというがわっちにはてんからわかりませぬ、仕事といえば馬鹿丁寧ではこびは一向つきはせず、柱一本鴫居しきい一ツで嘘をいえばかんなを三度もぐような緩慢のろまな奴
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)