“ゐき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
委棄25.0%
居切25.0%
維祺25.0%
25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その結果として、折角身持がをさまり懸けた重右衛門が再び遊廓に足を踏み入れるやうに為り、少しく手を下し始めた荒廃した田地の開墾が全く委棄ゐきせられて了つたのも、これも余儀ない次第であらう。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
わたしも他郷へなんぞ行かずに、この土地に居切ゐきりで今になるまで育つたら、彼等と同じ言葉を使ひ、同じ表情をし、同じ動作をして夢中に話しあつてゐるのだらう。
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
渉筆に西村維祺ゐきの文が載せてある。霞亭の曾祖父道益の弟僧了普れうふの事をしたものである。了普の伝は僧真栄の伝と混淆して、二人の同異を辨じ難い。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
或ものは意識ゐき下にしつけられて、ただ不安な心持だけになつてゐる。
少年の死 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)