“ばち”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:バチ
語句割合
54.4%
32.6%
7.5%
2.0%
1.3%
1.0%
0.7%
場違0.3%
火鉢0.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「大喜びでございますよ、りっぱな奥さまに呼んでいただくのですもの、喜ばないでどうするものですか、ばちがあたりますよ」
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
『そやよつて、もつと待ちまへうと言ひましたのやがな。あんたがあんまりきなはるよつて、ばちが當りましたのや。』
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
客「おとぼけでない、唄ったよ、お前がばちを持って、花魁の三味線でお前が変な声を出して唄ったという噂が残ってるよ」
それこそ悪くそばへよると、ばちたれるぞ、と友達の衆に用心されたそのお孝が、俺の手をいて抱込んだでな。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
上には飯茶碗めしぢゃわんが二つ、箸箱はしばこは一つ、猪口ちょくが二ツとこうのものばちは一ツと置ならべられたり。
貧乏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
そうして滅亡するか復興するかはただその時の偶然の運命に任せるということにする外はないというばちの哲学も可能である。
津浪と人間 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
ある時は何だか変だと思って、後の戸を開いて見たら、くまばちが巣をくっていた。
西の二軒長屋に「くまんばち」の吉という乱暴者がいた。
季節のない街 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
道具をつけての稽古ならば、体当りで微塵みじんに敵の陣形をくずしてみたり、いちばちかの初太刀しょだちを入れてみる。
私さう申すと何で御座いますけれど、これでも女子をんなにしては極未練の無い方で、手短てみじかに一かばちか決して了ふがはなので御座います。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
声に応じて眷族の一人——とびの七九郎という男が、用意してあったかねを取るや、ばちさばき荒く打ち鳴らした。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
すると、たつはいきなり私の大きな太鼓を引きずり出し、足を男のように踏み開き、ばちを振り上げて、勢よく打ち鳴らす。
澪標 (新字新仮名) / 外村繁(著)
このの品は無代ただでは出来ぬ、しゆうの物とて粗末に思ふたらばちが当るぞえと明け暮れの談義、来る人ごとに告げられて若き心には恥かしく、そのは物ごとに念を入れて
大つごもり (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
だい天道てんたうさまのばちあたらずにはりませぬ、昨日きのふ此近傍このあたりうはさけば松島まつしまさまは世間せけん評判ひようばんかた
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
たまにそれとなく入っていって柳沢の留守に老婢ばあさんと茶の間の火鉢ばちのところで、聞かれるままにお前のうわさばなしなどをしたりして、ついでに柳沢の遊ぶ話など老婢さんが問わず語りにしてきかすのをきいても、それからお宮のところへはあまり凝ってゆかぬらしい。
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)