“ぱっ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
47.6%
𤏋42.9%
4.8%
燦然4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其切先そのきっさきあやうくも巡査の喉をかすめて、背後うしろの岩に戞然がちりあたると、ぱっと立つ火花に敵は眼がくらんだらしい。其隙そのすきを見て巡査は再び組んだ。せいの低い敵は巡査の足を取った。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
と二人で見ているうち、夕日のなごりが、出崎のはなから𤏋ぱっと雲を射たが、親仁の額もかっとなれば、線路もさっと赤く染まる。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
高張たかはり弓張ゆみはりが門の左右へ、掛渡した酸漿提灯ほおずきぢょうちんも、ぱっと光が増したのである。
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
不意に箪笥や何やや沢山な奇麗な道具が燦然ぱっと眼へ入って、一寸ちょっと目眩まぼしいような気がする中でも、長火鉢の向うに、三十だか四十だか、其様そんな悠長な研究をしてるひまはなかったが
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)