“高張”の読み方と例文
読み方割合
たかはり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蜂須賀はちすか彦右衛門にいいつけて、十数名の祐筆ゆうひつを臨時に選び、明々と高張たかはりを左右に掲げて、参陣者の姓名を着到帳ちゃくとうちょうに記させた。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
続いたのが、例の高張たかはりを揚げた威勢のい、水菓子屋、向顱巻むこうはちまちの結び目を、山から飛んで来た、と押立おったてたのが、仰向けにそりを打って、呵々からからと笑出す。
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そこは役所の建物が壁になって、風もいくらか弱く、番所の高張たかはり提灯がはためきながら光を投げていた。栄二は乱暴に人をかきわけてそっちへいった。
さぶ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)