“目眩”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
まぶ22.2%
めまぐる20.0%
めまい11.1%
めまぐ8.9%
めくる6.7%
メクルメ6.7%
まばゆ4.4%
まぶし4.4%
めくるめ4.4%
まぼ2.2%
(他:4)9.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“目眩”を含む作品のジャンル比率
社会科学 > 風俗習慣・民俗学・民族学 > 民間信仰・迷信[俗信]32.0%
芸術・美術 > 絵画 > 日本画7.9%
文学 > 日本文学 > 日本文学0.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
切立ての銘撰めいせんの小袖を着込んで、目眩まぶしいような目容めつきで、あっちへ行って立ったり、こっちへ来て坐ったりしていた。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
いわゆる女にしても見ま欲しいという目眩まぶしいような美貌で、まるで国貞くにさだ田舎源氏いなかげんじの画が抜け出したようであった。
もし橋畔きょうはんに立って、行く人の心にわだかまる葛藤かっとうを一々に聞き得たならば、浮世うきよ目眩めまぐるしくて生きづらかろう。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ただガヤガヤと目眩めまぐるしく雑踏して、白昼夢のように取り留めもない騒がしさばかりです。
墓が呼んでいる (新字新仮名) / 橘外男(著)
どッぷりと厚ぼッたい夜がこめて来て、もう外には微光だも見えず、身は雲の中でも駆けているような目眩めまいをおぼえ出しました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
が、時々、清二は「ふらふらだ」とか「目眩めまいがする」と訴えるようになった。
壊滅の序曲 (新字新仮名) / 原民喜(著)
この加速度的な生活の目眩めまぐろしさは、人々が垂れこめて、深く思索にふける余裕を与えない。
大衆文芸作法 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
この四つが、目眩めまぐろしい火光あかりと轟々たる物音に、遠くから包まれて、ハッと明るい。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
と、お稲は激しい力をいれて、男の体をゆすぶると、目眩めくるめくような情熱にうずかれて、そのまま何もかも忘れてしまいそうになった。
八寒道中 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そは目眩めくるめく光明遍照くわうみやうへんぜう大海おほうみにして、
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
即、目眩メクルメく如く、三尊の光轉旋して直視することの出來ぬことを表す語とも見られるのである。
山越しの弥陀 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
即、目眩メクルメく如く、三尊の光転旋して直視することの出来ぬことを表す語とも見られるのである。
山越しの阿弥陀像の画因 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
さてまた当時において秀吉の威光を背後に負いて、目眩まばゆいほどに光り輝いたものは千利休せんのりきゅうであった。
骨董 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
くて此処ここ其処そこよと捜し廻るうちに、夜が明けた。彼は目眩まばゆき朝日の光を避けて、岩の蔭を縫って歩いていると、不図ふと我眼の前に白い物のよこたわっているのを見付けた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
その仏像、仏具及び装飾の金繍きんしゅう等が互いに反映して輝く有様は皓々赫々こうこうかっかくとして目眩まぶしくその立派なることは実にきもを潰すばかりでありました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
浜屋は瀬戸物のような美しい皮膚に、この頃はいくらか日焦ひやけがして、目の色も鋭くなっていたが、お島が暫くでも夫婦ものの旅行と見られるのが嬉しいような、目眩まぶしいような気持のするほど、それは様子が好かった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
日を真正面に受けて、下を覗けば目眩めくるめく高さだが、径のめぐりには綺麗に乾いた落葉が散り敷いて極めて静かな場所であった。
みなかみ紀行 (新字新仮名) / 若山牧水(著)
即、目眩めくるめく如く、三尊の光転旋して直視することの出来ぬことを表す語とも見られるのである。
山越しの阿弥陀像の画因 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
と、不意に箪笥や何やや沢山な奇麗な道具が燦然ぱっと眼へ入って、一寸ちょっと目眩まぼしいような気がする中でも、長火鉢の向うに、三十だか四十だか
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
帰りの橇道のことを想ふと、目眩めくらみさうな恍惚の渦巻きに襲はれた。
寄生木と縄梯子 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
東京にいるときは、目眩めまぐるしいほど人が動いていても、動きながら、みんなが生えてるんで、たまたま根が抜けて動き出したのは、天下広しといえども、自分だけであろうくらいで、千住から尻を端折はしょって歩き出した。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
彼は今朝、彼女のかすかな腹痛が起って産婆が来た時から、急な金策の為めに寒い冷たいにぎやかな街の白い道を、あてもなく急いで、彼女に対するあはれみと不安とにいらだちながら、くらくらと目眩めまひに倒れようとして殆んど夕方まで歩きつゞけた自分の姿が目に浮んで来た。
かなしみの日より (新字旧仮名) / 素木しづ(著)
一層深刻な叫びになつたのであるが、新旧の交替ほど目眩マギラはしいものはない。
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)