“めまい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
眩暈85.7%
目眩3.2%
2.1%
2.1%
眩惑2.1%
瞑眩2.1%
眼眩1.1%
目舞0.5%
眩暉0.5%
眼暈0.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いつも人と会うときには殆どぐらぐら眩暈めまいをして、話をしていなければならんような性格なので、つい酒を飲むことになる。
わが半生を語る (新字新仮名) / 太宰治(著)
小夜子は軽い眩暈めまいを感じた。もしや、夫がその面影を人知れず懐しんでいるとしたら——と、思うと、彼女は堪らなかった。
美人鷹匠 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
どッぷりと厚ぼッたい夜がこめて来て、もう外には微光だも見えず、身は雲の中でも駆けているような目眩めまいをおぼえ出しました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
が、時々、清二は「ふらふらだ」とか「目眩めまいがする」と訴えるようになった。
壊滅の序曲 (新字新仮名) / 原民喜(著)
帰途片瀬の橋本旅館に一泊したが、その八日の夜半にめまいをおぼえ、褥中にいても寝返りごとに頭がくらくらした。
渡良瀬川 (新字新仮名) / 大鹿卓(著)
ミサコは二人を送りだすと、めまいを感じたが、そのまま都会の火事の騒音のなかに巻きこまれてしまった。
女百貨店 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
急に彼は、海にめまいを起したような眉をして杯を下におき、眉の辺を指で抑えた。——が、すぐケラケラ笑い出して、
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いやいや、かりに五ツぎぬを曳かせ、雲のびんずらに、珠のかざしかざさせなば……と、鬼六はめまいのような空想にとらわれた。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あの舞うのは何故かと調べてみると、内耳の一部をなしている三半規管の構造が不完全なため、始終に眩惑めまいを起すからだという事である。
話の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
それを見るごとに、私はちょうど眩惑めまいのするようなすうとした気もちで、その山の奥の方にある池のことをきることなく考え込んでいるのでした。
不思議な国の話 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
寝台バースから立ち上がった葉子は瞑眩めまいを感ずるほどに上気して、氷のような冷たいものでもひしと抱きしめたい気持ちになった。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
静かに空を渡って行く雲のあし瞑眩めまいがするほどめまぐるしく見えたりして、我慢にもじっとしていられない事は絶えずあったけれども
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
鈴木氏ニハ数年前ニ心臓ノ期外収縮ガ長ク続イテドウシテモ止マラナイデ困ッタ時ト、眼眩めまいデ苦シンダ時ニ治癒シテ貰ッタ経験ガアル。
瘋癲老人日記 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
眼眩めまいがしてそこに立っていられぬ病人をほとんどかかえるようにして車に乗せた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
今考えると、目舞めまいのする前に、ちらりと初さんを見たに違ないんだが、ぐらぐらと咄癡とっちて、死ぬ方がこわくなったもんだから、初さんの影は網膜に映じたなり忘れちまったのが、段木に噛りついて眼を閉るや否や生き返ったんだろう。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
籠に入れてクルクル廻わして眩暉めまいさせたりした。
光り合ういのち (新字新仮名) / 倉田百三(著)