瞑眩めまい)” の例文
寝台バースから立ち上がった葉子は瞑眩めまいを感ずるほどに上気して、氷のような冷たいものでもひしと抱きしめたい気持ちになった。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
くらくらと瞑眩めまいがするようになって
大菩薩峠:35 胆吹の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
上品で端麗な若い青年の肉体が近寄るに従って、クララは甘い苦痛を胸に感じた。青年が近寄るなと思うとクララはもう上気して軽い瞑眩めまいに襲われた。
クララの出家 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
痲痺まひしきったような葉子の感覚はだんだん回復して来た。それと共に瞑眩めまいを感ずるほどの頭痛をまず覚えた。次いで後腰部に鈍重ないたみがむくむくと頭をもたげるのを覚えた。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
だいぶ高くなった日の光がぱっと大森田圃おおもりたんぼに照り渡って、海が笑いながら光るのが、並み木の向こうに広すぎるくらい一どきに目にはいるので、軽い瞑眩めまいをさえ覚えるほどだった。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
葉子はその最後の言葉を聞くと瞑眩めまいを感ずるほど有頂天になった。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)