“くるめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:クルメ
語句割合
久留米67.6%
20.6%
5.9%
2.9%
眩暈2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
豊前ぶぜん筑後ちくごは好く存じませんが、筑前ちくぜん殊に福岡は鷹揚おうような人が多い、久留米くるめなどのこせ/\した気性に比ぶれば余程男らしい処があります。
福岡の女 (新字旧仮名) / 伊藤野枝(著)
或場処は路が対岸に移るやうになつてゐる為に、危い略彴まるきばしが目のくるめくやうな急流に架つて居るのを渡つたり、又少時しばらくして同じやうなのを渡り反つたりして進んだ。
観画談 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
日は、此屋敷からは、ややひつじさるによった遠い山の端に沈むのである。西空の棚雲の紫に輝く上で、落日はにわかにくるめき出した。その速さ。雲は炎になった。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
瞬間のくるめくような激しさで、自分というものが橋桁で、下に急な流れをみおろしてでもいるような、止めどなく洗われている感覚に襲われることがある。
杉垣 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
そとは金を施したれば、みる目眩暈くるめくばかりなれども、内はみな鉛にて、その重きに比ぶればフェデリーゴの着せしは藁なり 六四—六六
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)