“めくら”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:メクラ
語句割合
盲目63.8%
16.7%
盲人11.3%
盲者2.8%
1.1%
眼眩1.1%
目眩0.4%
盲猫0.4%
盲目染0.4%
盲目漢0.4%
(他:5)1.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こうなると人間に眼のあったのは全く余り有り難くありませんね、盲目めくらの方がよほど重宝ちょうほうです、アッハハハハ。
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「おいらには、何が何だかよくわからねえが、お前の尋ねるその盲目めくらの先生はな……本当のことを言えばこの家にいるんだ」
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
また、おいらがこんな乞食のような姿すがたになっていたり、めくらになってしまったのも、みんな自分のよくではない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかしそうかと言って、この雪の中では野宿も出来ないので、今一度宿屋らしい家はないかとめくら滅法に当ってみることにした。
I駅の一夜 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
すると、彼のそののんきな様子を耳にとめたのでせう、同じ道を歩いてた三人の盲人めくらが、彼の前に立止つて、施しを求めました。
エミリアンの旅 (新字旧仮名) / 豊島与志雄(著)
「そうですよ、間違いありません。」と私は言った。「僕はその盲人めくらも知っています。ピューという名前でしたよ。」
実に見せたかッたね、その疲曳よぼよぼ盲者めくらがいざとッて櫓柄ろづかを取ると、仡然しゃっきりとしたものだ、まるで別人さね。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
三番目には散髪さんぱつに角帯をめた男とも女とも片のつかない盲者めくらが、紫のはかま穿いた女の子に手を引かれてやって来た。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それは皆、めくらむばかりの力で「闇夜」の中を運ばれてゆくもろい小舟の上に、相並んで結びつけられてる悲惨の仲間であった。
牛は暗闇から急にめくらむような明るい砂地に引き出されてはなはだ当惑のてい
そして手をとり合って駆けもどりながら、狭い小径こみちにつまずき倒れるのも恐れず、木にぶっつかるのもかまわず、何にも感ぜず、ただ喜びの情に眼眩めくらみ心酔っていた。
ミ師は牧人が群羊を一縦列にして追い入るに二十疋過ぐるごとに一吠ひとほえする犬あり、かたがた動物に全く数を知るものなしと信ぜぬが、「考える馬」などは馬が計算を能くする証拠とならず、むしろ一種の眼眩めくらましだと論じた。
帰りの橇道のことを想ふと、目眩めくらみさうな恍惚の渦巻きに襲はれた。
寄生木と縄梯子 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
もっともこれは寝ているところを写生したのだから無理もないが眼らしい所さえ見えないから盲猫めくらだか寝ている猫だか判然しないのである。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
——それと、薄汚い盲目染めくら脚絆きゃはんか何かを、つまんで、
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
荒川堤あらかわづつみへ花見に行った帰り途から何らの予告なしに突発した当時の疼痛とうつうについて、彼は全くの盲目漢めくらであった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
盲眼めくらの毛のえたものであります。
文芸の哲学的基礎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
重き煙草にまどはしく眩暈めくらみながら。
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
イエス行く時、生来うまれつきなるめくらを見しが、其弟子彼に問ふて曰ひけるは、ラビ、此人の瞽に生れしは誰の罪なるや、己に由るか、又二親に由るか。イエス答へけるは、此人の罪に非ず、亦其二親の罪にもあらず、彼に由て神の作為わざの顕はれん為也。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
音絵の琴の師匠は歌寿うたずと呼ぶ瞽女めくらの独り者であった。
黒白ストーリー (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
それは彼が瞽目めくらだったからであった。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)