“めくら”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:メクラ
語句割合
盲目62.4%
盲16.4%
盲人13.3%
盲者2.4%
眩1.2%
眼眩0.9%
盲猫0.6%
目盲0.3%
目眩0.3%
盲目染0.3%
盲目漢0.3%
盲眼0.3%
眩暈0.3%
瞽0.3%
瞽女0.3%
瞽目0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
暗(くら)い晩(ばん)に、雪(ゆき)の凍(こお)った、細道(ほそみち)を歩(ある)いてゆくと、あちらから笛(ふえ)を吹(ふ)いて、とぼとぼと歩(ある)いてくる年(とし)とった盲目(めくら)の女按摩(おんなあんま)に出(で)あいました。
塩を載せた船 (新字新仮名) / 小川未明(著)
と、盲(めくら)滅法、谷そこ目がけて逃げ転げていった。その悲鳴といい逃げる恰好も、役人でもなし、武士でもない。林冲(りんちゅう)はがっかりして
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すると、彼のそののんきな様子を耳にとめたのでせう、同じ道を歩いてた三人の盲人(めくら)が、彼の前に立止つて、施しを求めました。
エミリアンの旅 (新字旧仮名) / 豊島与志雄(著)
三番目には散髪(さんぱつ)に角帯を締(し)めた男とも女とも片のつかない盲者(めくら)が、紫の袴(はかま)を穿(は)いた女の子に手を引かれてやって来た。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
総隊は、さて列を解き散々(ちりぢり)となって所定の位置に着くと、第一の牛が放される。牛は暗闇から急に眩(めくら)むような明るい砂地に引き出されてはなはだ当惑の体(てい)。
そして手をとり合って駆けもどりながら、狭い小径(こみち)につまずき倒れるのも恐れず、木にぶっつかるのもかまわず、何にも感ぜず、ただ喜びの情に眼眩(めくら)み心酔っていた。
その上不思議な事は眼がない。もっともこれは寝ているところを写生したのだから無理もないが眼らしい所さえ見えないから盲猫(めくら)だか寝ている猫だか判然しないのである。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
渡り越(こえ)水戸(みと)樣前を左りになし壹岐殿坂(いきどのざか)を打上り本郷通りを横に見て行(ゆけ)ども先の目的(めあて)なき目盲(めくら)長屋(ながや)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
帰りの橇道のことを想ふと、目眩(めくら)みさうな恍惚の渦巻きに襲はれた。
寄生木と縄梯子 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
滅多に、藩邸の外へ出ない渋沢栄一が、古着屋をつかまえて、商人の着るような棒縞(ぼうじま)の単衣(ひとえ)と、角帯とを値ぎっているのだった。——それと、薄汚い盲目染(めくら)の脚絆(きゃはん)か何かを、抓(つま)んで
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
荒川堤(あらかわづつみ)へ花見に行った帰り途から何らの予告なしに突発した当時の疼痛(とうつう)について、彼は全くの盲目漢(めくら)であった。その原因はあらゆる想像のほかにあった。不思議というよりもむしろ恐ろしかった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
少くとも色について変化に富んだ複雑の生活は送れない事に帰着する。盲眼(めくら)の毛の生(は)えたものであります。情ない次第だと思います。
文芸の哲学的基礎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
重き煙草にまどはしく眩暈(めくら)みながら。
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
イエス行く時、生来(うまれつき)なる瞽(めくら)を見しが、其弟子彼に問ふて曰ひけるは、ラビ、此人の瞽に生れしは誰の罪なるや、己に由るか、又二親に由るか。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)
音絵の琴の師匠は歌寿(うたず)と呼ぶ瞽女(めくら)の独り者であった。
黒白ストーリー (新字新仮名) / 夢野久作、杉山萠円(著)
それは彼が瞽目(めくら)だったからであった。顔に焚火があたっていた。両眼の瞼(まぶた)がむくれ返り、真紅な肉裏を見せていた。眼球が一面に白かった。瞳が融(とろ)けてなくなっていた。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)