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盲者
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めくら
ふりがな文庫
“
盲者
(
めくら
)” の例文
生憎
(
あいにく
)
僕等には、昆虫や
盲者
(
めくら
)
が持ち合わせているほど、空間に対する感覚が正確でないのですよ。それに、なにしろ衣裳が同じなものですからね。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
三番目には
散髪
(
さんぱつ
)
に角帯を
締
(
し
)
めた男とも女とも片のつかない
盲者
(
めくら
)
が、紫の
袴
(
はかま
)
を
穿
(
は
)
いた女の子に手を引かれてやって来た。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
何しろ周三は、其の
際
(
さい
)
氣
(
き
)
がせきゝてゐて、失敗の製作までも
回護
(
かは
)
ふだけ心に
餘裕
(
よゆう
)
がなかツた。雖然奈何なる道を行くにしても
盲者
(
めくら
)
は
杖
(
つえ
)
を持ツことを忘れない。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
実に見せたかッたね、その
疲曳
(
よぼよぼ
)
の
盲者
(
めくら
)
がいざと
言
(
い
)
ッて
櫓柄
(
ろづか
)
を取ると、
仡然
(
しゃっきり
)
としたものだ、まるで別人さね。なるほどこれはその
道
(
みち
)
に達したものだ、と僕は
想
(
おも
)
ッた。
取舵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
人
(
ひと
)
の
言
(
い
)
ふなり
温順
(
おとな
)
しう
嫁入
(
よめい
)
つて
來
(
き
)
た
私
(
わたし
)
を、
自然
(
しぜん
)
と
此樣
(
こん
)
な
運
(
うん
)
に
拵
(
こしら
)
へて
置
(
お
)
いて、
盲者
(
めくら
)
を
谷
(
たに
)
へ
擠
(
つきおと
)
すやうな
事
(
こと
)
を
遊
(
あそ
)
ばす、
神樣
(
かみさま
)
といふのですか
何
(
なん
)
ですか、
其方
(
そのかた
)
が
實
(
じつ
)
に
恨
(
うら
)
めしい
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
老巧の久助も
面
(
かお
)
の色を変えました。この人は事をわけて相手をなだめるために下り立ったのではない、まさしく怒気をふくんで待ち受けているのです。病人であり、
盲者
(
めくら
)
であるこの人が……。
大菩薩峠:22 白骨の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
古いお
弥撒
(
みさ
)
の
祈祷集
(
おいのりぼん
)
に、
面
(
つら
)
つツ込んでる
盲者
(
めくら
)
等は
ランボオ詩集
(新字旧仮名)
/
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー
(著)
盲者
(
めくら
)
のやうに信じてあれ
風は草木にささやいた:01 風は草木にささやいた
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
この
疲曳
(
よぼよぼ
)
の
盲者
(
めくら
)
を
誰
(
たれ
)
とか
為
(
な
)
す! 若い時には
銭屋五兵衛
(
ぜにやごへえ
)
の
抱
(
かかえ
)
で、年中千五百
石積
(
こくづみ
)
を家として、荒海を
漕廻
(
こぎまわ
)
していた
曲者
(
くせもの
)
なのだ。新潟から直江津ね、佐渡
辺
(
あたり
)
は
持場
(
もちば
)
であッたそうだ。
取舵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その案内者の腰に鈴を着けて、
後
(
あと
)
から来る
盲者
(
めくら
)
がその鈴の音を頼りに上る事ができるようにしてあったのだと説明されて、やや
納得
(
なっとく
)
もできたが、それにしても敬太郎には随分意外な話である。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“盲者”の意味
《名詞》
盲者(もうしゃ)
視覚障害を負っている者。
(出典:Wiktionary)
盲
常用漢字
中学
部首:⽬
8画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“盲”で始まる語句
盲目
盲
盲人
盲目縞
盲縞
盲滅法
盲法師
盲目滅法
盲亀
盲従