“めまひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
眩暈87.2%
目暈2.1%
暈眩2.1%
目眩2.1%
2.1%
眩惑2.1%
眩暉2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これより後の事は知らず。我は氣を喪ひき。人あまた集ひて、鬱陶うつたうしくなりたるに、我空想の燃え上りたるや、この眩暈めまひのもとなりけむ。
と美奈子が良人をつとの広い机の端に、妊婦のつねとして二階の上下あがりおり目暈めまひがするその額を俯伏うつぶして言つた。
執達吏 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
私がもつと働けるなら働きたいのですけれど、何分此の身体からだですもの、来月産をすまして仕舞しまはねば本屋廻りも出来ませんし、それ目暈めまひがね、筆を持つと大変にしますの。
執達吏 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
軒に縄を渡して阿母さんがしたうり雷干かみなりぼしを見て居ると暈眩めまひがする。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
くらくらと目眩めまひに倒れようとして殆んど夕方まで歩きつゞけた自分の姿が目に浮んで来た。
かなしみの日より (新字旧仮名) / 素木しづ(著)
汗みづくになつて滝をき、山をき、鶴をき、亀をき、洋妾らしやめんのやうな観音様をき、神戸市長のやうな馬をきしてゐるうちに、到頭めまひがして自分にも判らぬやうな変な物をき出した。
村瀬がふら/\と眩惑めまひを感じて、部屋の中へ転げ込むと、中で待ち構えてゐた大森と加藤が
女に臆病な男 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
圭一郎は片時も離せない煙草が幾日も喫めないのである。腦がぼんやりし、ガン/\幻惑的な耳鳴りがし、眩暉めまひを催して來ておのづと手に持つたペンが辷り落ちるのだつた。
崖の下 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)