トップ
>
『女に臆病な男』
ふりがな文庫
『
女に臆病な男
(
おんなにおくびょうなおとこ
)
』
務めの帰途、村瀬は銀座へ廻つて、この間うちから目星をつけておいた濃緑地に虹色の模様で唐草風を織り出したネクタイを一本購つた。六円あまりだつた。——少々自分の分在には不相応のやうでもあり、失敗したかな?といふ軽い不安と、別に、つゝましく豪華な …
著者
牧野信一
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「文藝春秋 オール讀物 第四巻第三号」文藝春秋社、1934(昭和9)年3月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約26分(500文字/分)
朗読目安時間
約42分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
女性
(
レデイ
)
眩惑
(
めまひ
)
寂
(
しん
)
可怪
(
をか
)
鈍
(
のろ
)
飛
(
とん
)
卓子
(
テーブル
)
可厭
(
いや
)
吐
(
つ
)
往来
(
ゆきき
)
扉
(
ドア
)
無暗
(
むやみ
)
誰方
(
どなた
)