“めくるめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:メクルメ
語句割合
46.2%
眩暈23.1%
目眩15.4%
眩惑7.7%
眼眩7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これだけでもめくるめくばかりなるに、足許あしもとは、岩のそのつるぎの刃を渡るよう。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その眩暈めくるめくばかりの重い香は彼には最初の接吻の甘美を思ひ起させるものであつた。さうして彼がそれをう感ずる為めにとて、古来幾多の詩人が幾多の美しい詩をこの花に寄せて居るのであつた。
日を真正面に受けて、下を覗けば目眩めくるめく高さだが、径のめぐりには綺麗に乾いた落葉が散り敷いて極めて静かな場所であった。其処で我等は昼食をすることにした。
みなかみ紀行 (新字新仮名) / 若山牧水(著)
ズイと寄り添ってきた御方の身動きの匂いは、男の好む、あらゆる香餌こうじを含んでいるような魅力をもって、新九郎に眩惑めくるめくまで迫ってきた。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
雨は一時間ほどで降りやみ、眼眩めくるめくような天気になった。ふと見ると、帆柱の蔭になるところで、マレー人が片肱を立てて壺から水を飲んでいる。
呂宋の壺 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)