“めまぐる”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
目眩52.9%
29.4%
眼眩11.8%
眼苦5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日本橋にほんばしを通る人の数は、一ぷんに何百か知らぬ。もし橋畔きょうはんに立って、行く人の心にわだかまる葛藤かっとうを一々に聞き得たならば、浮世うきよ目眩めまぐるしくて生きづらかろう。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その他は皆夢にすぎない、うごめく奇形な夢の断片、偶然に舞い立つ原子のほこり、人を笑わせあるいは恐れさせつつ過ぎてゆくめまぐるしい旋風にすぎない。
眼眩めまぐるしい程咲き乱れていたが、姫は又もやお話の事を思い出して、ああ、あの花が皆い魔物か何かで、一ツ一ツに面白い話しをてくれればいいものを、の林の中にさえずっている小鳥が天人か何かで
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
現場から警察へ、警察から市内の各交番へ……急に引締った緊張が眼苦めまぐるしく電話線を飛び交わして、赤沢脳病院の仮捜査本部は色めき立って来た。
三狂人 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)