眼眩めまぐる)” の例文
さながら矢のごとくに流れる眼眩めまぐるしさ! しかも波の色の毒々しいまでのドス黒さ! 黒泡のたてがみを逆立たせつつみ合いつかみ合い
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
眼眩めまぐるしい程咲き乱れていたが、姫は又もやお話の事を思い出して、ああ、あの花が皆い魔物か何かで、一ツ一ツに面白い話しをてくれればいいものを、の林の中にさえずっている小鳥が天人か何かで
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
潮流が眼眩めまぐるしいばかりの速さとなり、峡谷の広闊なところでは、非常に緩やかに、ほとんど澱んだようになってしまうのではあるまいか? とこういう意見なのであった。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)