“香餌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうじ50.0%
うまきゑさ25.0%
よきゑさ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ズイと寄り添ってきた御方の身動きの匂いは、男の好む、あらゆる香餌こうじを含んでいるような魅力をもって、新九郎に眩惑めくるめくまで迫ってきた。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
淫慾いんよく財慾ざいよくよくはいづれも身をほろぼすの香餌うまきゑさ也。至善よき人は路に千金をいへ美人びじんたいすれどもこゝろみだりうごかざるは、とゞまることをりてさだまる事あるゆゑ也。
こたへていふ、銕炮てつはうを以てするはろんなし、香餌よきゑさを以てするは、かれ人のあざむくをれどもよくすてつゝしむ事あたはず、それとはりながらこれをくらひてかへつて人をあざむかんとしてとらへらるゝならんか。