“香華”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうげ82.1%
かうげ17.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこに移された地蔵様は、急に涎掛けをしたり、香華こうげを供えられたり、たった一日のうちに見違えるように豪勢な様子になりました。
寺男が苔を掃って香華こうげを供えたのち、ついでに隣りの小さな墓の苔も一しょに掃っているのを見て、私はもう一度それに注目した。
花を持てる女 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
其處に移された地藏樣は、急に涎掛けをしたり、香華かうげを供へられたり、たつた一日のうちに見違へるやうに豪勢な姿になりました。
御墓の石にまだす苔とてもなき今の日に、早や退沒の悲しみに遇はんとは申すも中々に愚なり。御靈前に香華かうげ手向たむくるもの明日よりは有りや無しや。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)