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『かなしみの日より』
ふりがな文庫
『
かなしみの日より
(
かなしみのひより
)
』
彼女は、遠くの方でしたやうな、細い糸のやうな赤ん坊の泣き声を、ふと耳にしてうつゝのやうに瞳を開けた。もはや部屋のなかには電気がついてゝ戸は立てられてあった、そして淡黄色い光りが茫然と部屋の中程を浮かさるゝやうになって見えた。 『一寸もお苦し …
著者
素木しづ
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約16分(500文字/分)
朗読目安時間
約27分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
目眩
(
めまひ
)
鈴
(
べる
)
心地
(
こゝろもち
)
後
(
のち
)
茫然
(
ぼんやり
)
賑
(
にぎや
)
俥
(
くるま
)
吃驚
(
びっくり
)
襖
(
ふすま
)