“林冲”の読み方と例文
読み方割合
りんちゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、めくら滅法、谷そこ目がけて逃げ転げていった。その悲鳴といい逃げる恰好も、役人でもなし、武士でもない。林冲りんちゅうはがっかりして
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「まア、待て」——つい好きなので手をのばし、刀の鯉口下こいぐちした三寸の辺をぐっと握ってみた。男は手を放す。林冲りんちゅうは思わず、むむと心で唸った。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「お。……ありゃあ花羅漢さま。武芸のほうじゃあ、たいしたお方でござんすよ。汴城べんじょう八十万の禁軍ご指南役の一人、林冲りんちゅうと仰っしゃるお武家で」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)