“りんちゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
林中62.5%
林冲12.5%
林沖12.5%
輪蟲12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ついすすめられて二十の年には今の林中りんちゅうの門人となって家寿太夫やすだゆうの名をもらうようなことになってしまった。
初看板 (新字新仮名) / 正岡容(著)
と、めくら滅法、谷そこ目がけて逃げ転げていった。その悲鳴といい逃げる恰好も、役人でもなし、武士でもない。林冲りんちゅうはがっかりして
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「まア、待て」——つい好きなので手をのばし、刀の鯉口下こいぐちした三寸の辺をぐっと握ってみた。男は手を放す。林冲りんちゅうは思わず、むむと心で唸った。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
棒の達人、豹子頭ひょうしとう林沖りんちゅうは勇ましいが、江戸の町では、しょっちゅう、六尺捧をかかえて歩かせるわけにはゆかない。
胡堂百話 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
水中にも、地上と同じような匂いが、限りなく漂っていて、こんもりと茂った真昆布まこんぶの葉は、すべて宝石たまのような輪蟲りんちゅうの滴を垂らし、吾々われわれはその森の姿を、いちいち数え上げることができるのだ。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)