“林泉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りんせん50.0%
しま25.0%
リンセン16.7%
オアシス8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
林泉りんせんあるところ百禽集まるで、自然、この地方に風を慕ってくる学徒や名士が多かった。潁上えいじょう徐庶じょしょ、汝南の孟建もうけんなども、そのともがらだった。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
林泉しまや夏この夜浅きに水にゐて月の光をかづくものあり (その後に夜一首)
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「静かだのう。義平太も、一ぷくせぬか。唐詩選であったか、たれやらの詩に——林泉リンセンイチニ近ウシテ幽ハ更ニ幽ナリ——という句があった」
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして友だちが立ち去るのは、たとい心の残らない友だちが立ち去るのでも、見るに悲しいことだった。ことに、生活中の林泉オアシスとも言うべき、安静と幸福との時だった。