“オアシス”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
緑地33.3%
緑水33.3%
林泉16.7%
緑島16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
緑地オアシス蜃気楼しんきろうも求められない沙漠のような……カサカサに乾干ひからびたこの巨大な空間に、自分の空想が生んだ虚構うその事実を、唯一無上の天国と信じて、生命がけで抱き締めて来た彼女の心境を
少女地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
ただ南谿が記したる姉妹のこの木像のみ、外ヶ浜の沙漠の中にも緑水オアシスのあたり、花菖蒲はなあやめ、色のしたたるを覚ゆる事、ともえ、山吹のそれにもまされり。幼き頃より今もまたしかり。
一景話題 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そして友だちが立ち去るのは、たとい心の残らない友だちが立ち去るのでも、見るに悲しいことだった。ことに、生活中の林泉オアシスとも言うべき、安静と幸福との時だった。
背戸のポプラのいく群は、露わながら緑が萌えて、リヴィエラの春、サハラの緑島オアシス、カムパニヤ、エミリヤ、ヴェネートォと、椰子やしの広葉とミルトゥスや月桂の黒ずんだ森に
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)