“りんせん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:リンセン
語句割合
林泉50.0%
臨川25.0%
厘錢8.3%
燐閃8.3%
臨戦8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
軒冕けんべん(高貴の人の乗る馬車)の中におれば、山林の気味なかるべからず。林泉りんせん田舎いなかの意)の下にりては、すべからく廊廟ろうびょう朝廷ちょうてい)の経綸けいりんいだくを要すべし」
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
桟道の旧跡を経て新茶屋といふに到る。屋後に行きて初て厠籌しちうを見たり。竹箆にはあらず。広一寸弱長四五寸の片木なり。二里半上松あげまつ駅にいたる。臨川りんせん寺は駅路蕎麦店間けうばくてんかんより二丁きよの坂を下りている。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
厘錢りんせん黄銅くわうどう地色ぢいろがぴか/\とひかるまで摩擦まさつされてあつた。どつぺをいたのがさらおやになつて一ごとにどつぺはいてつなへつける。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
たゞぽんつなしりには彼等かれらのいふ「どツぺ」がいててそれがどさりとたゝみつて一人ひとりもとへかれる。どつぺは一厘錢りんせんを三ずんばかりのあつさにあなとほしてぎつとくゝつたおもりである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
刹那、妙機の片手なぐり、グウンと空にうなった燐閃りんせんが、備えのあいた栄三郎の脇胴へ来た。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
ひしッ! とおめいて一栄三郎をなますにせんものと、燐閃りんせん、乱れ飛んで栄三郎に包みかけたが、かいくぐった栄三郎、最寄もよりの一人にどうッ! 体あたりをくれると同時に、ただちに振り返って
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)