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林泉
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りんせん
ふりがな文庫
“
林泉
(
りんせん
)” の例文
林泉
(
りんせん
)
あるところ百禽集まるで、自然、この地方に風を慕ってくる学徒や名士が多かった。
潁上
(
えいじょう
)
の
徐庶
(
じょしょ
)
、汝南の
孟建
(
もうけん
)
なども、その
輩
(
ともがら
)
だった。
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
軒冕
(
けんべん
)
(高貴の人の乗る馬車)の中におれば、山林の気味なかるべからず。
林泉
(
りんせん
)
(
田舎
(
いなか
)
の意)の下に
処
(
お
)
りては、
須
(
すべか
)
らく
廊廟
(
ろうびょう
)
(
朝廷
(
ちょうてい
)
)の
経綸
(
けいりん
)
を
懐
(
いだ
)
くを要すべし」
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
林泉
(
りんせん
)
のさま見事なる料理屋の座敷に
尾上松助
(
おのえまつすけ
)
胡弓
(
こきゅう
)
の調子を調べつつ
三絃
(
さんげん
)
手にせる芸者と居並び
女形
(
おんながた
)
の中村七三、松本小次郎の
二人
(
ふたり
)
が
箱引
(
はこひき
)
の戯れなすさまを打眺めたり。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
林泉
(
りんせん
)
のほとりに
今日
(
きょう
)
も
若者
(
わかもの
)
はひとりうっそりしゃがんでいた。
冠
(
かんむり
)
はほころびくつには
穴
(
あな
)
があき、あごにははらはらとぶしょうひげがみられ、
頬骨
(
ほおぼね
)
の下にはのみでえぐったようなくぼみがあった。
おしどり
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
三界のほこりや
芥
(
あくた
)
の大河も遠く霞の下に眺められ、
叡山
(
えいざん
)
の法燈鳥語もまだ寒い
木
(
こ
)
の
芽時
(
めどき
)
を——ここ
無動寺
(
むどうじ
)
の
林泉
(
りんせん
)
は
寂
(
じゃく
)
として、雲の去来のうえにあった。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
すると
林泉
(
りんせん
)
の奥に、チラと灯が見えた。こつん、こつん、と六尺棒を突いて来る音がする。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“林泉”の意味
《名詞》
多くの木立や小川、池がある庭園。
(出典:Wiktionary)
林
常用漢字
小1
部首:⽊
8画
泉
常用漢字
小6
部首:⽔
9画
“林泉”で始まる語句
林泉寺