“無動寺”の読み方と例文
読み方割合
むどうじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて無動寺むどうじの一乗院へたどりついた。その間に、太夫房覚明と性善坊とは、範宴を先に立ててかなり親しく話していたが、一乗院まで来ると
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山徒いよ/\これをにくみて、無動寺むどうじの上よりして、数千丈高き岩の上をば、ころばかしたりける間、この鐘微塵みじんに砕けにけり、今は何の用にか立つべきとて、そのわれを取り集めて、本寺へぞ送りける
三界のほこりやあくたの大河も遠く霞の下に眺められ、叡山えいざんの法燈鳥語もまだ寒い芽時めどきを——ここ無動寺むどうじ林泉りんせんじゃくとして、雲の去来のうえにあった。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)