臨川りんせん)” の例文
李は左遷されて建州の刺史となって、臨川りんせんに終りましたが、その死んだ夜に、建安けんあんの人たちは彼が白馬に乗って梨山に入ったという夢をみたので、そこに廟を建てることになったのだそうです。
桟道の旧跡を経て新茶屋といふに到る。屋後に行きて初て厠籌しちうを見たり。竹箆にはあらず。広一寸弱長四五寸の片木なり。二里半上松あげまつ駅にいたる。臨川りんせん寺は駅路蕎麦店間けうばくてんかんより二丁きよの坂を下りている。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
此の紳士こそ当年の論壇の雄工学士中沢臨川りんせん君であつた。
青春物語:02 青春物語 (新字旧仮名) / 谷崎潤一郎(著)