厘錢りんせん)” の例文
厘錢りんせん黄銅くわうどう地色ぢいろがぴか/\とひかるまで摩擦まさつされてあつた。どつぺをいたのがさらおやになつて一ごとにどつぺはいてつなへつける。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
たゞぽんつなしりには彼等かれらのいふ「どツぺ」がいててそれがどさりとたゝみつて一人ひとりもとへかれる。どつぺは一厘錢りんせんを三ずんばかりのあつさにあなとほしてぎつとくゝつたおもりである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)