“緑水”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
オアシス66.7%
りょくすい33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たゞ南谿なんけいしるしたる姉妹きやうだい木像もくざうのみ、そとはま砂漠さばくなかにも緑水オアシスのあたり花菖蒲はなあやめいろのしたゝるをおぼゆることともえ山吹やまぶきそれにもまされり。おさなころよりいま亦然またしかり。
甲冑堂 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ただ南谿が記したる姉妹のこの木像のみ、外ヶ浜の沙漠の中にも緑水オアシスのあたり、花菖蒲はなあやめ、色のしたたるを覚ゆる事、ともえ、山吹のそれにもまされり。幼き頃より今もまたしかり。
一景話題 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
青山せいざん愛執あいしゅうの色に塗られ、」「緑水りょくすい非怨ひえんの糸を永くく」などという古人の詩を見ても人間現象の姿を、むしろ現象界で確捕出来ず所詮しょせん
河明り (新字新仮名) / 岡本かの子(著)