めくら)” の例文
それは皆、めくらむばかりの力で「闇夜」の中を運ばれてゆくもろい小舟の上に、相並んで結びつけられてる悲惨の仲間であった。
総隊は、さて列を解き散々ちりぢりとなって所定の位置に着くと、第一の牛が放される。牛は暗闇から急にめくらむような明るい砂地に引き出されてはなはだ当惑のてい
そして壁の内部に在る凡ては、めくらむばかりの明瞭さを以て彼の眼に映じた。この恐ろしいほど透明な世界と恐ろしいほど曖昧な世界との対立が、絶えず彼を苦しめた。
二つの途 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
がしかし浜路は恋にめくらみ、とおから冷静を失っていた。宗三郎恋しさで一杯であった。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)