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『二つの途』
ふりがな文庫
『
二つの途
(
ふたつのみち
)
』
看護婦は湯にはいりに出かけた。 岡部啓介はじっと眼を閉じていた。そして心の中で、信子の一挙一動を追っていた。——彼女は室の中を一通り見渡した。然し何も彼女の手を煩わすものはなかった。火鉢の火はよく熾っていた。その上に掛ってる洗面器からは盛ん …
著者
豊島与志雄
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「新小説」1920(大正9)年5月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約1時間43分(500文字/分)
朗読目安時間
約2時間52分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
眩
(
めくら
)
陰
(
かぎ
)
徐
(
ゆるや
)
如何
(
どん
)
細
(
ほっ
)
饒舌
(
しゃべり
)
皆
(
みん
)
先
(
せん
)
如何
(
いかが
)
浮彫
(
レリーフ
)
熾
(
おこ
)
沸
(
わか
)
塊
(
かた
)
堪
(
こら
)
盲
(
めしい
)
重
(
かさな
)
呵責
(
さいな
)
戦
(
そよ
)
負
(
おぶ
)
前兆
(
しらせ
)
作意
(
モーティフ
)
放
(
ほう
)
慌
(
あわただ
)
渋
(
しか
)
熱
(
ほて
)
片角
(
かたすみ
)
狼狽
(
うろた
)
辺際
(
はて
)
芽
(
めぐ
)
行
(
い
)
床
(
ゆか
)
交
(
かわ
)
女
(
ひと
)
切端
(
せっぱ
)
刺
(
とげ
)
刷
(
は
)
眠
(
ねむ
)
噤
(
つぐ
)
石塊
(
いしころ
)
吸飲
(
すいのみ
)
吸入
(
きゅうにゅう
)
苦々
(
にがにが
)
午
(
ひる
)
診
(
み
)
賭事
(
かけごと
)
埃
(
ほこり
)
途切
(
とぎ
)
重湯
(
おもゆ
)
間
(
ま
)
先刻
(
さっき
)
雅子
(
まさこ
)
雑巾
(
ぞうきん
)
露
(
あら
)
顳顬
(
こめかみ
)
首垂
(
うなだ
)
首肯
(
うなず
)
条
(
すじ
)
御飯
(
ごはん
)
急
(
せ
)
悪寒
(
おかん
)
感染
(
うつ
)
床
(
とこ
)
我慢
(
がまん
)
戦
(
おのの
)
居座
(
いずま
)
描
(
か
)
寝
(
やす
)
更
(
ふ
)
垣間
(
かいま
)
止度
(
とめど
)
気配
(
けはい
)
汚点
(
しみ
)
寒気
(
さむけ
)
家
(
うち
)
婆
(
ばあ
)
失敗
(
しくじ
)
夢中
(
むちゅう
)
堪
(
たま
)
玩具
(
おもちゃ
)
現
(
うつつ
)