“垣間”の読み方と例文
読み方割合
かいま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寅彦の西欧的な深い学識と、高い識見とを垣間かいま見るには、初期の作品では、『丸善と三越』『蓄音機』『案内者』などが適当であろう。
寅彦の作品 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
だが元三は息を殺し再び首を突き出しておずおず入口の隙間から外を垣間かいま見た。雨が降っているのに婦は上体に何も着けていなかった。
土城廊 (新字新仮名) / 金史良(著)
女はうなじに懸けたるきんくさりを解いて男に与えて「ただつか垣間かいま見んとの願なり。女人にょにんの頼み引き受けぬ君はつれなし」と云う。
倫敦塔 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)