幻暈めまい)” の例文
それにもかかわらず堅くふくれた嫂の胸が、光をたたえた眸子ひとみが、張りきった丸味のある肩が、豊かな腰が、一時にぐんとのしかかってくるような幻暈めまいを感じて正三は低くあえいだ。
(新字新仮名) / 山本周五郎(著)