“幻覚”のいろいろな読み方と例文
旧字:幻覺
読み方割合
げんかく61.1%
まぼろし11.1%
うつつ5.6%
イリュージョン5.6%
イリユウジヨン5.6%
ハルシネエション5.6%
ハルシネーション5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
煽動横顔はれたやうにつて、蹌踉としたが、ふに幻覚からめた疲労であらう、坊主故意うしたものではいらしい。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
……以前私は山火事を起こし彼らの集会げたことがある。もっとも真実の山火事ではない。ただそう思わせたばかりであっていわば幻覚に過ぎなかったが彼らは恐れて逃げてしまった。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
うつくしき人が、うつくしき眠りについて、その眠りから、さめる暇もなく、幻覚のままで、この世の呼吸を引き取るときに、枕元にるわれらの心はさぞつらいだろう。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そして虫の生活が次第に人間に近く見えて来ると同時に、色々の詩的な幻覚は片端から消えて行った。
小さな出来事 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
四方の書割には富士山や日本の田舎を現し、松や桜の間に大仏やおなども出来て居る。白昼に観ては殺風景だがで観る景色は一寸日本らしい幻覚させる。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
いや、時には、実際、すべてを幻覚と言う名で片づけてしまおうとした事さえございます。
二つの手紙 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
生死の間にさまよって、疲れながらも緊張し切った神経に起こる幻覚だったのだと気がつくと、君は急に一種の薄気味悪さを感じて、力を一度にもぎ取られるように思った。
生まれいずる悩み (新字新仮名) / 有島武郎(著)