ミサコは二人を送りだすと、暈を感じたが、そのまま都会の火事の騒音のなかに巻きこまれてしまった。
しかし、それも長く見つづけているうちに、山山の肌は深海を覗くような暈を感じさせる。千鶴子は装飾窓にかかっている土地製のチロル帽を欲しがって店店を廻った。
帰途片瀬の橋本旅館に一泊したが、その八日の夜半に暈をおぼえ、褥中にいても寝返りごとに頭がくらくらした。その状態は一晩中つづいて、旅寝の憂を深めたが、朝になってやや軽微になった。
“暈”の意味
《名詞》
(かさ)月や太陽の周りにできる淡い光の輪。
(出典:Wiktionary)
(出典:Wiktionary)
“暈”の解説
暈(かさ、en: halo ˈheɪloʊ、de: Halo ˈhaːlo)とは、太陽や月に薄い雲がかかった際にその周囲に光の輪が現れる大気光学現象のことである。ハロー現象とも呼ばれる。太陽の周りに現れたものは日暈(ひがさ、にちうん)、月の周りに現れたものは月暈(つきがさ、げつうん)という。虹のようにも見えることから白虹(はっこう、しろにじ)ともいう。
(出典:Wikipedia)
(出典:Wikipedia)