“光暈”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こううん50.0%
ハロオ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
殊に胸のふくらみと腰の豊かな線とは、年よりはるかに早熟ませそそるようなまるみをもっている。湯に温められた肌は薄桃色に染まり、それをぼうと光暈こううんが包んでいるようにみえた。
追いついた夢 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
ぜんたいがぼうと光暈こううんに包まれた、この世のものでないような白さと、なめらかに重たげなまるみが、眼に止めがたい幻の揺曳ようえいのようにみえ、ついで、なまなましくあざやかに
山彦乙女 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
しんとした蒼い光暈ハロオの中を、たった一人で進んで行くと、このまま月の世界へでも入って行ってしまいそうなふしぎな幻想に襲われる。
昇降場の電灯は、なぜか、ほとんど全部消灯され、ところどころに、一つ二つ点っているのが、霧の中でぼんやりした光暈ハロオをかいていた。
墓地展望亭 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)