“左方”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さほう33.3%
ひだり33.3%
さはう25.0%
こちら8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遥か左方さほう、入りくんだ海をへだてて、水晶の数珠玉をつらねたように、の輝いているのが、今、銀座のように雑沓しているであろうY海岸であった。
鱗粉 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
幸なことには此庭の左方ひだりの高みの、彼の小さな滝の落ちる小山の上は絶対に安全地で、そこに当寺の隠居所の草庵があります。そこへ今の内に移つて居て頂きたいのです。
観画談 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
かく氣味きみわることだとおもつてうちに、あやしふねはだん/\と速力そくりよくして、わが弦月丸げんげつまる左方さはうかすめるやうに※去すぎさとき
ギュッと手を逆にねじる、七人力も有ります人にひどく利き処を押えられ、痛くて向く事が出来ませんから、又左方こちらへ向うとすると、右へ捻りまするから八十兵衞は右と左へぐる/\して居ります。
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)