“ひだり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
89.7%
左手4.8%
左方3.2%
左腕0.8%
左道0.8%
0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これからはいよ/\おたみどの大役たいやくなり、前門ぜんもんとら後門こうもんおほかみみぎにもひだりにもこわらしきやつおほをか、あたら美玉びぎよくきずをつけたまふは
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
鱠手かしはびとなるもの、まづ我が両眼を左手ひだりおゆびにてつよくとらへ、七六右手みぎりぎすませし七七かたなをとりて俎盤まないたにのぼし、七八既に切るべかりしとき、我くるしさのあまりに大声をあげて
と中の条を降りまする、左方ひだりへ曲ると沢渡右方みぎへ這入るとの四万の道でございます。是から折田へ一里、折田を離れてしも沢渡へ参ると、是迄中の条から二里でございます。
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
其れ迄は記憶して居るが後はどうしたか少しも覚えない、不図ふと気が付いて見ると、自分は左腕ひだりで血に染まつた小米の屍骸しがいあふむけに抱いて、右手に工場用の大洋刀おほナイフを握つて居たと云ふのです
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
右は近いが左のほうが歩きやすいとか、右は平坦へいたんだが左道ひだりは清潔だとか何とか、たいがいのことには得失問題を起こす理由がある。そしてその判断には少なからず苦しむものである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
「ははあ、紋三郎がいったように、いつもひだりの方の意見の義だろう。」
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)