“大役”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たいやく81.8%
たいえき18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これからはいよ/\おたみどの大役たいやくなり、前門ぜんもんとら後門こうもんおほかみみぎにもひだりにもこわらしきやつおほをか、あたら美玉びぎよくきずをつけたまふは
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
この老人は応対おうたいのうまいというのが評判ひょうばんの人であったから、ふたりの使つかいがこの人にむかってのびと口上こうじょうはすこぶる大役たいやくであった。
告げ人 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
征韓せいかん大役たいえきにかかってからとみに落陽寂寞せきばくの感ある大坂城の老太閤たいこうに比して、今や次の時代を負う人と目されている徳川家康の前へ出るなど、余りにも、この山の子らには
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大役たいえき小志しょうしの志賀氏は、旅順戦役をいて、決死の兵士は精神的せいしんてき高調こうちょうに入って、所謂苦痛なるものをたいして感じない、と云って居る。如何にも道理で、また事実さもあろうと思わるゝ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)