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左手
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ひだり
ふりがな文庫
“
左手
(
ひだり
)” の例文
「
喰
(
くら
)
ひふとつた
時平
(
しへい
)
どんの尻こぶら、二つ三つ……」と
左手
(
ひだり
)
の拳で右の二の腕を打つところがある。それを菊之丞が
何
(
ど
)
ういふかは幕内の面白い問題となつてゐた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
鱠手
(
かしはびと
)
なるもの、まづ我が両眼を
左手
(
ひだり
)
の
指
(
おゆび
)
にてつよくとらへ、
七六
右手
(
みぎり
)
に
礪
(
と
)
ぎすませし
七七
刀
(
かたな
)
をとりて
俎盤
(
まないた
)
にのぼし、
七八
既に切るべかりしとき、我くるしさのあまりに大声をあげて
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
私
(
わたくし
)
は
急
(
いそ
)
ぎ
取上
(
とりあ
)
げた。
素早
(
すばや
)
く
一個
(
いつこ
)
を
夫人
(
ふじん
)
に
渡
(
わた
)
し、
今一個
(
いまいつこ
)
を
右手
(
めて
)
に
捕
(
とら
)
へて『
日出雄
(
ひでを
)
さん。』とばかり
左手
(
ひだり
)
に
少年
(
せうねん
)
の
首筋
(
くびすぢ
)
を
抱
(
かゝ
)
へた
時
(
とき
)
、
船
(
ふね
)
は
忽
(
たちま
)
ち、
天地
(
てんち
)
の
碎
(
くだ
)
くるが
如
(
ごと
)
き
響
(
ひゞき
)
と
共
(
とも
)
に
海底
(
かいてい
)
に
沒
(
ぼつ
)
し
去
(
さ
)
つた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
右手
(
みぎ
)
に髯をつかみ、
左手
(
ひだり
)
に鏡を持った主人は、そのまま入口の方を振りかえる。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
左手
(
ひだり
)
の障子には、ひょろひょろとした南天の影
手水鉢
(
ちょうずばち
)
をおおうてうつむきざまに映り、右手には
槎枒
(
さが
)
たる老梅の縦横に枝をさしかわしたるがあざやかに映りて、まだつぼみがちなるその影の
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
昨日着いた時から、
火傷
(
やけど
)
か何かで
左手
(
ひだり
)
の指が皆内側に
屈
(
まが
)
つた宿の
嬶
(
かかあ
)
の
待遇振
(
もてなしぶり
)
が、案外親切だつたもんだから、松太郎は
理由
(
わけ
)
もなく此村が気に入つて、一つ
此地
(
ここ
)
で伝道して見ようかと思つてゐたのだ。
赤痢
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
其
(
その
)
傍
(
かたはら
)
には、
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
は、
例
(
れい
)
の
水兵
(
すいへい
)
姿
(
すがた
)
で、
左手
(
ひだり
)
は
猛犬
(
まうけん
)
「
稻妻
(
いなづま
)
」の
首輪
(
くびわ
)
を
捕
(
とら
)
へ、
右手
(
ゆんで
)
は
翩飜
(
へんぽん
)
と
海風
(
かいふう
)
に
飜
(
ひるが
)
へる
帝國軍艦旗
(
ていこくぐんかんき
)
を
抱
(
いだ
)
いて、その
愛
(
あい
)
らしい、
勇
(
いさ
)
ましい
顏
(
かほ
)
は、
莞爾
(
につこ
)
と
此方
(
こなた
)
を
仰
(
あほ
)
いで
居
(
を
)
つたよ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
左
常用漢字
小1
部首:⼯
5画
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
“左手”で始まる語句
左手後