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左方
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さほう
ふりがな文庫
“
左方
(
さほう
)” の例文
遥か
左方
(
さほう
)
、入りくんだ海をへだてて、水晶の数珠玉をつらねたように、
灯
(
ひ
)
の輝いているのが、今、銀座のように雑沓しているであろうY海岸であった。
鱗粉
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
先
(
ま
)
づ
頂上
(
ちようじよう
)
から
絶
(
た
)
えず
噴
(
ふ
)
き
出
(
だ
)
す
蒸氣
(
じようき
)
や
火山灰
(
かざんばひ
)
によつて
直
(
す
)
ぐにそれがヴェスヴィオなることが
氣
(
き
)
づかれるが、それと
同時
(
どうじ
)
に
今一
(
いまひと
)
つ
左方
(
さほう
)
に
竝立
(
へいりつ
)
して
見
(
み
)
える
尖
(
とが
)
つた
山
(
やま
)
を
見落
(
みおと
)
してはならぬ。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
今
(
いま
)
や
我
(
わ
)
が
弦月丸
(
げんげつまる
)
の
側面前方
(
そくめんぜんぱう
)
、
約
(
やく
)
百
米突
(
メートル
)
以内
(
いない
)
に
接迫
(
せつぱく
)
し
來
(
きた
)
つた
海蛇丸
(
かいだまる
)
は、
忽然
(
こつぜん
)
其
(
その
)
船首
(
せんしゆ
)
を
左方
(
さほう
)
に
廻轉
(
くわいてん
)
するよと
見
(
み
)
る
間
(
ま
)
に、
其
(
その
)
鋭
(
するど
)
き
衝角
(
しようかく
)
は
恰
(
あたか
)
も
電光石火
(
でんくわうせきくわ
)
の
如
(
ごと
)
く、
本船
(
ほんせん
)
の
中腹
(
ちうふく
)
目撃
(
めが
)
けてドシン※
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
左方
(
さほう
)
に立つ
崖
(
がけ
)
の側面を
画
(
えが
)
くに北寿は三角形の連続を以てし、またその
麓
(
ふもと
)
に
横
(
よこたわ
)
る広き畠をば
黄
(
き
)
と緑と褐色の三色を以て染分けたる格子となし、これを遠近法によりて配列せしめたる事なり。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
“左方”の意味
《名詞》
左の方。
舞楽の分類の一つ。
(出典:Wiktionary)
左
常用漢字
小1
部首:⼯
5画
方
常用漢字
小2
部首:⽅
4画
“左方”で始まる語句
左方撫刀剣