“蒸氣”のいろいろな読み方と例文
新字:蒸気
読み方割合
じようき25.0%
ゆげ25.0%
いきれ12.5%
けむ12.5%
じやうき12.5%
スチーム12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うなると昨夜さくやあたゝかな「スープ」や、狐色きつねいろの「フライ」や、蒸氣じようきのホカ/\とつてる「チツキンロース」などが、食道しよくだうへんにむかついてる。
おつぎがいそがしくどさりとうすおとしたふかしからぼうつとしろ蒸氣ゆげつた。蒸氣ゆげなかつきが一瞬間しゆんかんしかめてすぐにつやゝかな姿すがたつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
えますとも、乾溝からどぶ背後うしろがずらりと垣根かきねで、半分はんぶんれたまつおほき這出はひだしてます。そのまへに、つくねた黒土くろつちから蒸氣いきれつやうなかたちるんですよ。
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そこで女中ぢよちうをして近所きんじよ燒芋やきいもはせ、うづたかぼんせて、かたはらへあの名筆めいひつもつて、いはく「御浮氣おんうはきどめ」プンとにほつて、三筋みすぢばかり蒸氣けむところを、あちらさまから、おつかひもの、とつてた。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
このあはれなちひさなものは、あいちやんがつかまへたとき蒸氣じやうき機關きくわんのやうなおそろしい鼻息はないきをしました、それからわれとからだを二つにかさねたり、また眞直まつすぐばしたりなどしたものですから
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
日夜絶えず蒸氣スチームで暖めた外國の居室の心持を思ひ返さずには居られない。
新帰朝者日記 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)