“スチーム”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蒸汽42.9%
蒸気28.6%
煖房14.3%
蒸氣14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
前以て、そんな間違いがないように、二重三重に念を入れて、不眠不休で仕事をしたから、ヤット一週間目に蒸汽スチームを入れるところまでぎ付けたんだが、その間の騒動ったらなかったね。
焦点を合せる (新字新仮名) / 夢野久作(著)
機関士席にある佐川の蒸気スチームの使いかたからは、びっくりするほど注意深いものが感じられ、火を焚く機関助士の仕事振りには、私が運転する時に見られないまめまめしさがあった。
煖房スチームでほどよく暖められた社交室のなかは、うっとりするほど暖かい。窓べには冬薔薇やカーネーションが大きな花をひらき、ここばかりは、常春とこはるのようななごやかさである。
キャラコさん:01 社交室 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
日夜絶えず蒸氣スチームで暖めた外國の居室の心持を思ひ返さずには居られない。
新帰朝者日記 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)