“むしけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
虫気71.4%
蒸気14.3%
蟲氣14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ほどなく古河こがへ嫁入りしたが、間もなく身重になり、その翌年の秋虫気むしけづいて、玉のような男子を産み落したが、無残や、産後の日だちが悪く、十九歳を一期として
初恋 (新字新仮名) / 矢崎嵯峨の舎(著)
蒸気むしけの陽気に暑がって阿弥陀あみだかぶりに抜き上げた帽子の高庇たかびさしの下から、青年の丸い広い額が現われ出すと、むす子に似た高い顎骨あごぼねも、やや削げた頬肉ほおにくも、つんもりした細く丸い顎も
母子叙情 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
せざりし者と泣々なく/\たのもらひ乳の足ぬがちなる養育やういくつなぐ我が子の玉のほそくも五たいやせながら蟲氣むしけも有ぬすこやかさえん有ればこそ親子と成何知らぬ兒に此憂苦いうく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)