指導物語しどうものがたり或る国鉄機関士の述懐あるこくてつきかんしのじゅっかい
鉄道聯隊の兵隊さんを指導することになった。私には本当に久し振りであった。なんでも運転係の助役さんの話では、今度は特別よい機関士ばかりを指導者に選んだと云うことだが、私にしても大変嬉しいわけである。私もこれで三十年近くも機関士をやっているのだ …
作品に特徴的な語句
いず 蒸気スチーム いた ひさし たび かな 火室ファイヤボックス ため 眼深まぶ しま たず 退 もっ 何処どこ 何故なぜ 俯向うつむ わず わし かぶ およ いきおい 勿論もちろん 可笑おか 吃驚びっくり つぶや 呶鳴どな くわ 咽喉のど しゃべ うしな わら うそぶ ほか ごと 寄越よこ むし 年齢とし 微笑ほほえ 愁眉しゅうび いきどお 所以ゆえん 所謂いわゆる 技倆ぎりょう 把手ハンドル 折角せっかく 捺印なついん すく 撒布さんぷ なぐ もた 日毎ひごと うま 昂奮こうふん しばら かつ いま きた 殊更ことさら 汽罐かま 焦躁しょうそう しか 片掌かたて はなは よし 癇癪かんしゃく しゃく 相槌あいづち 真蒼まっさお 眼瞼まぶた みは まつ うかが はず キロ 素人しろうと 細々こまごま あく 聯隊れんたい かげ 蟇口がまぐち のぞ 親爺おやじ 贅沢ぜいたく