“撒布”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さんぷ71.4%
さっぷ7.1%
ふりか7.1%
まい7.1%
まきち7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
火室の前の方に薄く、手前へ向って次第に厚くなるように撒布さんぷしなければならないと教えながらも、実際は反対の結果に終ったりする。
貴隊は犬吠崎いぬぼうさき附近から陸上を東京に向かい、工業地帯たる向島むこうじま区、城東じょうとう区、本所ほんじょ区、深川ふかがわ区を空襲せよ。これがため一キログラムの焼夷弾約四十トンを撒布さっぷすべし!
空襲警報 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ロミオ ぢゃによって、かうしたあぢけた代物しろもの撒布ふりかけてゐるのぢゃ。
彼女は路傍の砂利積に撒布まいた石灰の上に黒い洋傘コーモリを投げ出して、両袂を顔に当てながら泣きジャクリ始めた。
少女地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
あめまれにしんみりとつても西風にしかぜあさから一にちあを常緑木ときはぎをもどろなか拗切ちぎつて撒布まきちらすほどつのれば、それだけでつちはもうほとんどかわかされるのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)