“さんぷ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:サンプ
語句割合
撒布40.0%
産婦24.0%
散布16.0%
参府8.0%
山阜4.0%
糝布4.0%
蚕婦4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
空から撒布さんぷされたビラは空襲の切迫を警告していたし、脅えた市民は、その頃、日没と同時にぞろぞろと避難行動を開始した。
壊滅の序曲 (新字新仮名) / 原民喜(著)
彼女は、産婦さんぷのように血のが薄らいでいる。しかも一大危険をおかしたという得意さがつつみきれず、ていねいに繃帯ほうたいを巻いた指を前のほうへ差し出している。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
それから横手よこてさかはうかゝつてると、るわ/\、打石斧だせきふが、宛然ちやうど砂利じやりいたやう散布さんぷしてる。
参府さんぷの折も、松平大膳大夫だいぜんのだいぶの領内防州小郡ぼうしゅうおごおりみなとから上陸し萩城を一覧する所存で、一の坂を越え、蟹坂かにざかまでノコノコやって行ったところを毛利もうりの家中に発見され、生捕って江戸表へ訴え出
山阜さんぷのごとし、百けいに散ず、その蛻骨の時に遇えば生竜のごとし、あるいはいわく竜常にこの処に闘う、膏血こうけつ流水のごとしと。
その漢名は灰藋カイテキである。葉心は白色あるいは微紅を帯びた白色の粉粒をその嫩葉に糝布さんぷしている。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
「私は絹物が嫌いでな。あいつを見ると詩を思い出す。唐の無名氏の蚕婦さんぷという詩をな。昨日城廓ニ到ル、帰来涙きんニ満ツ、遍身綺羅ノ者、これ養蚕ノ人ニアラズ。……私の好きなは木綿だよ」
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)